はらぺこファームのぺこぺこ日和

先週は、仕事が終わってから家族で初めて鶴岡のまちなかキネマに行ってきました！

目的は、以前の記事にも書きましたが、農家友達の小野寺紀允くんが映画の女優さん朝倉亮子さんとめでたく結婚と言うことで、そのきっかけがこの夏公開された「夏がはじまる」という庄内が舞台の家族ムービー撮影がご縁というめでたい映画を見に行こうと！張り切ってきたのです！


亮子さんは、主人公のお姉さん役で妊婦さんと言う役柄でしたが、大人になりきらない主人公とは対照的に両親を客観的に見てサポートするという重要な役割でした。

この日は、公開二日目と言うことで、出演者のみなさんが舞台挨拶してくれて、映画撮影の裏話などが聞けて面白かったです。監督は、今公開間近の映画「おしん」の冨樫森監督でご存知鶴岡出身ですが、この「夏がはじまる」の出演者も鶴岡や酒田、南陽など地元の俳優さんばかりでびっくりしました！
内容は、詳しくは見てのお楽しみですが、ざっくり言うとすれ違っていた家族の心が繋がって再生していくと言うような庄内人の自分にはとてもリアリティのある内容でした。

子供の頃に、心に残ったわだかまりや傷のようなものは、
大人になってもなかなか消えるものではなくて、
案外自分の芯となって、いろんな場面の決断を決めさせてしまうところがあるなあと思いました。

その傷をいつまでも親のせいにして前に進めない時は、
思い切って親とぶつかってわだかまりを解くのも
大事なことかもしれません。
自分の勘違いがわかるかもしれないし、あれっそんなことなんだと肩透かしを食うかもしれないけど、どっちにしろ大人になったからこそ受け止められる気持ちがあると思います。

話し変わるけど、今の「あまちゃん」で春子が上京した時に、夏さんが本当は見送りに行っていたのだと知って、謝ってもらって前に心が進めたみたいな感じでしょうか。

私も実はそんな事件がありまして（笑）
３０歳ごろにうつっぽい状態がひどくなって
幻覚や幻聴が出てきて家族中に心配された時に、
なんと、小学２年生の時に父からもらったメッセージ
「のんびりとのびのびは違います」というフレーズがすごくショックで、他の子達は「〇〇ちゃんはここがいいところ！頑張れ！」みたいな応援メッセージだったのに自分だけ否定されたんだと思い込んで、お父さんに何とか認めてもらいたいと思って今まで生きてきたんだ！いつもなんで否定するんだ！と親にぶつけたことがありました。

そうしたら、父は「そんな昔のことをずっと考え続けていたのか」とびっくりした後「お前は、深く考える力があると思ったからなぞなぞみたいにして自分で考えるようなメッセージにしたんだ」と話して「大人になっても考えていたなんてやっぱり思ったとおりだった」と言ったのを聞いて、あれ～別に否定されてたんじゃなかったんだ～。ずっと考え続けてきたことが自分の才能なんだ～そうか～。と言う風に妙に納得したのでした。

これが映画とどう関係あるのかは、見て欲しいわけですが、
見た後に私が思い出したのはこんな自分の大人へのターニングポイントでした。


ちゃっかり息子は、新婚さんに挟まってご満悦。

自分が親になって、今度は自分の発した言葉が子供たちに色んな影響を与えるんだなあと思ってちょっと背筋が伸びたし、でもまあ間違えてたらごめんの！って言えればいいのかなとも思いながらマチキネを後にしました。

公開は２週間ほどと言うことだったので、
庄内が舞台の「夏がはじまる」皆さんもぜひマチキネへ行ってみてね！