お餅がつなぐご縁

はらぺこファーム

2014年02月03日 21:33

煮干だしとごぼう、そしてたっぷりの庄内豚ばら肉から美味しいだしが出てくれて、協同ファームのおいしいお餅にも助けられ、汁餅は好評でした!よかった~!!
庄内から持っていった海女のりがトッピングしたら大好評で、これ買えないかな~!とまでいう人も!!

Iコープふくしまのお母さんたち手づくりの浪江風お雑煮もご馳走になりました!鶏肉だしのけんちん風でさっぱりとしてとっても美味しかったです!!

集会所に紺野のおじいちゃんも出てきてくれて
一緒によもぎ餅を食べました。
おじいちゃんの洋治さんは今年で91歳。
戦争中は海軍にいたのだそうです。
おばあちゃんのヨネさんは戦争当時、東京の印刷工場で働いていて東京大空襲に合い、工場もみんな焼けて何もかもなくして故郷の浪江に戻って洋治さんと結婚したのだそうです。
酪農やトマトを作っていた時代もあったと以前うかがいました。
もう、故郷で農業は望めないかもしれない。だから、若いあなたは頑張って欲しいと言われた時には、切なくて
何も返す言葉がありませんでした。

仮設住宅では、移動販売車や八百屋さんが定期的にやってくるそうですが、高齢者が多いせいもあって、外に出てくる人はだんだん少なくなって冬眠してる人が多いんだ。と犬を抱いたおじさんが教えてくれました。だから、この日集会所にあふれるくらい皆さんが集まってお餅を食べてくれたことは珍しい出来事なのかもしれないし、行ってよかったなあと思いました。

今年はぜひ庄内を訪ねたい!と紺野さんの息子さんが言ってくださったので、洋治さんとヨネさんが疲れないように気をつけながら、うちの畑や妹のいる最上川船下り、羽黒山、そして庄内協同ファーム代表の自宅である農家民宿「菜ぁ」などにご案内できればいいなあと思っています。

すべてをなくしてもなお、優しく強くユーモアをもっておられる紺野さんご一家に励まされ、心をつなげていくことの大切さを教えられた福島の旅でした。